先日からN20エンジンのバルブトロニックについて触れていましたが
少し空いてしまいましたが続きをやっていきたいと思います。
実はこのエンジン1番シリンダーが圧縮不良を起こしておりましてそちらも見ていきたいと思います。
初めにターボチャージャーを外していくのですがその前にN20エンジンの朝一マフラーより白煙が出るトラブルでチェックバルブ付きのフィードラインに交換すると言う処置があるのですが
下記のところに付いています
エンジン側はこちらに
ターボチャージャー側はこちらに
フィードラインとターボチャージャ脱着のガスケット類で修理できます
なんとかフィードラインだけ外せそうに写真では見えますが、無理です(*_*)
ターボが外れたのでバルブを見てみます
1番はウェット感あり
他のシリンダーはこんな感じです
バルブ側は目視では問題が無さそうですので一旦スルーします。
原因はピストン側です。
あとはエンジンの構造を簡単に見ていきます
オイルを入れていると1番シリンダーだけオイルが減っていきます。
ピストンの中心とクランクのセンサーがオフセットしています
赤→ノックセンサー(ノッキングの監視)
青→油圧/油温センサー(オイルの状態の監視)
黄→油圧コントロールバルブ(オイルポンプの負荷の制御)
緑→クランクセンサー(エンジンの回転数の監視)
2枚目の写真で分かるようにクランクシャフトとピストンのセンターがズレていますが本来どちらの中心もあっておりますが効率や騒音の低減のためオフセットしております。
またピストンを外した際に触れていきます。
エンジンの側面には様々なセンサー/アクチュエーターが見えます。
青色と黄色のセンサーとバルブが賢いです。
どんなエンジンにも必ずオイルを循環させるオイルポンプが付いておりますがオイルポンプと言うのはエンジンの駆動で動かしているのでロスでもあります。
そんなロスをするポンプを必要に応じて抵抗を少なくするようにしているのが油圧コントロールバルブです。
一見よくありそうな4気筒ターボエンジンですが細かなところに色んな仕組み/知恵がありますので見ていて面白いですね(^^)
次はさらに詳しく見ていきたいと思います☆