いつもご利用をありがとうございます。
今日はよくお客様よりお問い合わせを頂くオイル交換サイクルについて、僕の見解を語ってみたいと思います。
BMWのメーカーのオイル交換サイクルはここ近年は1年1万キロみたいな感じでしょうか。
オイルはロングライフだからこれで問題無しでしょうか。
この点について僕の見解ですが、結論から申しますと
・1年1万キロは使用オイルと車と使用方法による
です。
日本で車を乗る以上、ほとんどがシビアコンディション(車にとって過酷な乗り方)に該当すると考えています。
ずーーーっと同じ速度で走っているなら話は変わりますが、基本的にストップ&ゴーの連続でよね。
高温多湿な上、同じ条件が作りにくく、シビアなコンディションになりがちなのが日本の道路事情でしょうか。
エンジンオイルは温度やエンジン内部で発生するスラッジ、燃料の混入、結露、エアフィルターを通過する微粉などなど様々な外的要因にさらされます。
こう見ると、かなり踏んだり蹴ったりなポジションなので、いかに重要かがイメージできるような気もします。
・温度の部分ですが
BMWは冷却水のコントロールを細かく致しますが、低負荷走行の場合は冷却水温度も高めです。
これはシリンダー内部の気密を良くして燃費を稼ぐためですが、温度が高ければ高いほどオイルも傷みやすくなります。
しかもそういうシチュエーションって大体街乗り運転で外気のフレッシュエアーもエンジンルームに入りにくく、熱も籠りやすいです。
・エンジン内部のスラッジは金属表面のから出る物です。新しいオイルの時はいいかもしれませんが、使ってくうちに段々オイルのスペックが下がっていきます。
また組付け精度や粘度、HTHSにもよります。この辺りは話が長くなるので今回は割愛します。
最近流行りの?の低燃費系オイルが好きではない理由がここです。
・燃料の混入ですが、僕が燃料システムのコンディションを重要視している理由の一つでもあります。
燃料噴射の質の低下は、エンジンのパフォーマンスの低下どころか、エンジンオイルを著しく劣化させます。
これによってエンジンブローしている車を何台見たことか。。
・結露はフィラーキャップを開けると乳化したオイルが付着していることも良くあります。
チョイノリが多いと良く出ますね。チョイノリもシビアコンディション認定です。
・エアーフィルターを通過する微粉によるものですが、これまた僕が純正のエアーフィルター好きな理由の一つでもあります。
こんな感じでオイルが傷む理由ってパッと思いついたものだけでもこれだけあります。
なのでどの車も同じ条件で1年1万キロでOKでは無いのが分かると思います。
しかもずーーーっとアイドリングしてる場合は走行距離0㌔のままですが、オイルはちゃんと傷んでいきます。
これらが車と使用方法による。と言う部分です。
またこれだけ様々な悪条件が重なる状況の中で、エンジンオイル選びはとても重要です。
アプルーバルってありますが、これも目安の一つです。
アプルーバルの取得件数が多いオイルはそれだけ様々なシチュエーションに強い証です。
純正オイルも素晴らしいですが、僕がリキモリオイルをお勧めしている理由の一つでもあります。
でもアプルーバルは取れるスペックのオイルでも理由があって取ってないものもあれば、
取得していても余裕でクリアしている物、ギリギリクリアしている物など様々みたいです。
なのであくまで目安ですね。
と写真も入れずにダラダラと書いてしまいましたが、街乗りユースであれば、ロングライフでも5000㌔から10000㌔目安で交換が理想的です。
ずっと高速道路を穏やかに走られているお車は10000㌔よりもう少し使われても良いと思います。
オイルって100°以上の領域は10°上がるたびに倍の消耗スピードになると言われています。
なので110°で常用しているお車は10000㌔サイクルのお車でも5000㌔です。
120°で使用されているお車は2500㌔です。
熱によって傷むスピードがグッと早くなります。
因みにBMWの燃費モード中の油温って大体どれくらいだと思いますか?
この辺りはまた次回のブログで書きたいと思います(*’ω’*)